美容師国家試験の筆記課目【文化論及び美容技術理論】2教科の過去問とその解説がわかります。
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【美容師国家試験】過去問「文化論」
文化論は「文化論及び美容技術理論」として15問中3問の割合で出題されています。
明治時代から現代までが試験範囲になります。
礼装、和装、洋装に関しては、出題傾向が高いので美容技術理論の教科書も開いて、リンクさせながら勉強を進めるとよいでしょう。
過去問第42回「文化論」問題と解説
問41 第2次世界大戦後から1950年代にかけてスクリーンファッションとともにわが国にも登場したヘアスタイルに該当しないものはどれか。
- 1)セシールカット
- 2)サーファーカット
- 3)ポニーテール
- 4)ヘップバーンカット
2)が解答です。
問42 下図のうち、竹の子族ファッションに該当するものはどれか。
1)
2)
3)
4)
- 1)
- 2)
- 3)
- 4)
4)が解答です。
1)ニュートラ
2)オリーブ少女
3)フィフティーズ
問43 花嫁の和装の礼装に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)現在の花嫁衣装の起源は桃山時代の上級武家の夫人の正装である。
- 2)打掛の下に着用する小袖のことを、掛下や長着とよぶことがある。
- 3)打掛の下に着用する小袖は、今日、振袖となっている。
- 4)小袖の身丈は、かかとの位置に仕立てる。
4)が解答です。
かかとの位置ではなく、引き裾
過去問第43回「文化論」問題と解説
問41 明治時代の女性の髪型に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)明治16年に建設された鹿鳴館での舞踏会は、女性の洋装や洋髪の出現に影響を与えた。
- 2)まがれいとやイギリス結びという髪型は、代表的な西洋束髪である。
- 3)束髪は和装、洋装ともによく似合う髪型である。
- 4)日本髪は、明治時代に入ってから結われなくなった。
4)が解答です。
明治時代に入っても結われていました。
問42 1960年代の服装に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)ワンレングスカットと、ボディラインを意識したウエストを細くしぼった服装の「ワンレン・ボディコン」が話題となった。
- 2)東京銀座では、みゆき族と名付けられた若者ファッションが話題となったが、短期間で終わった。
- 3)黒などダークな色が主体であった男性ファッションをカラフルにしようとする「ピーコック革命」という動きが起こった。
- 4)パリのオートクチュールデザイナーが高級既製服を販売したことにより、日本でも既製服時代が到来した。
1)が解答です。
年代が違う。1980年代後半です。
問43 女性の和装礼装に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)準礼装の色留袖は、絵羽模様が特徴である。
- 2)黒留袖は、未婚者、既婚者の区別なく礼装として用いられる。
- 3)訪問着は、未婚者、既婚者の区別なく準礼装として用いられる。
- 4)付け下げの模様は、裾だけにあしらわれている。
3)が解答です。
1)訪問着
2)既婚者
4)裾から上向き模様を前後の身ごろにつけている。
過去問第44回「文化論」問題と解説
問41 大正時代の女性の髪型に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
- 1)女優髷(まげ) ――― 新劇女優
- 2)日本髪 ――――――― 二百三高地髷
- 3)耳隠し ――――――― マーセルウェーブ
- 4)断髪 ――――――― モダンガール
2)が解答です。
二百三高地髷は束髪。
問42 1950〜1980年代の服装に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)1958年にソフィア・ローレンが来日して、立体裁断を伝えた。
- 2)1959年ごろ、ロンドンでメアリー・クワントがミニスカートを商品化した。
- 3)1964年に東京・銀座で「西銀座族」、「みゆき族」とよばれる若者達が話題となった。
- 4)1981年からパリコレクションに進出した山本耀司、川久保玲のデザインが「黒の衝撃」として注目された。
1)が解答です。
1985年来日して立体裁断を伝えたのはピエール・カルダン。
問43 男性の洋装礼装に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)昼間の正式礼装として、モーニングコートが着用される。
- 2)昼間の略式礼装として、メスジャケットが着用される。
- 3)夜の正式礼装として、燕尾服が着用される。
- 4)夜の略式礼装として、タキシードが着用される。
2)が解答です。
昼間の略式礼装にはディレクターズスーツが着用される。

【美容師国家試験】過去問「美容技術理論」
美容技術理論は「文化論及び美容技術理論」として15問中12問の割合で出題され、「衛生管理」同様、多くの点数をとれる教科です。
さらにⅠとⅡに分かれていて、6、7割りがⅠからの出題となります。
比較的新しく教科書に記載された「まつ毛エクステンション」や「ヘアデザイン」からも出題されています。
残念ながら、この教科に関しては、範囲を絞ることができません。
とても、広範囲で出題されているので、広く浅くまんべんなく勉強する必要があります。
理論に関しては、過去問を中心として勉強を進めると知識の幅が広がるはずです。
過去問第42回「美容技術理論」問題と解説
問44 コーム各部の名称とそのはたらきに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)肩は、コームの目に入った毛髪を一線にそろえるはたらきをする。
- 2)胴は、コーム全体の支えとなり、バランスをとるはたらきをする。
- 3)歯は、毛髪を引き起こし垂直に立てて両側から支え、そろえるはたらきをする。
- 4)歯先は、頭皮に接して毛髪を引き起こす手引きをする。
1)が解答です。
歯元です。
問45 シャンプーイングの目的や方法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)シャンプーイングは、汚れを取り除き、その後のカットやブローなどヘアデザインを容易にする土台をつくる。
- 2)セカンドシャンプーでは、ファーストシャンプーで落としきれなかった汚れをとるので、大きめの動きでファーストシャンプーより時間をかけない。
- 3)パーマネントウェーブ及びヘアカラー施術前のシャンプーは、薬剤が効果的にはたらくようにしっかりとしたタッチで頭皮をこする。
- 4)ヘアカラー施術後のアフターシャンプーは、薬剤を除去するため、時間をかけずに強めに洗う。
1)が解答です。
2)ファーストが予洗、セカンドが本洗なのでセカンドに時間がかかる。
3)地肌に刺激を与えないように柔らかいタッチで洗う。
4)時間をかけて、洗い残しがないようにしっかり洗う。
問46 ヘアカッティングにおけるパネルの角度とシルエットの関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)アップステムでシェープしてカットした場合、トップショートのロングエンドとなり、スタイルに立体感を与える。
- 2)ダウンステムでシェープしてカットした場合、シルエットは、骨格に沿った均等なものになる。
- 3)毛髪をすべて自然に落ちる位置にシェープしてカットした場合、頭部の形がそのままヘアスタイルのシルエットを形成する。
- 4)オンベースにシェープしてカットした場合、カットラインは水平となる。
1)が解答です。
2)オンベースでシェープした場合
3)ワンレングスになります。
4)シルエットは、骨格に沿った均等なものになる。
問47 レザーカットの技法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)テーパーカットは、毛髪を削いで先細りにするカット技法であり、テーパーする深さ・面・方向により技術が分類される。
- 2)セニングカットは、間引きすることによって毛量調整を行うカット技法である。
- 3)ディープテーパーカットは、毛先から1/3ほどをテーパーするカット技法である。
- 4)ポインティングカットは、毛先を不揃いに尖らせ、ヘアスタイルに遊びや変化をもたせるカット技法である。
3)が解答です。
毛先1/3ほどではなく、根本近くからテーパーするカット技法
問48 パーマネントウェーブ技術に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)根元の新生部は、毛先に比べパーマがかかりやすい。
- 2)あらかじめ毛髪に第1剤を塗布し、ワインディング後に再び第1剤を塗布する方法を水巻きという。
- 3)かかりすぎるおそれのある毛髪には、つけ巻きが適している。
- 4)カラーリングや残存ウェーブがあるところには、状態に応じてトリートメント剤を塗布して第1剤の作用をセーブする。
4)が解答です。
1)かかりずらい。
2)つけ巻きといいます。
3)水巻きが適しています。
問49 ヘアウェービングに関する次の文章の( )内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「カールスペースをつくるベースを取るためのスライス線は、ウェーブ幅の( A )であり、ループの直径はウェーブ幅の( B )、カールスペースはウェーブ幅の( C )となる。」
- 1)Ⓐ1/3ーーⒷ1/2ーー©2/3
- 2)Ⓐ1/2ーーⒷ2/3ーー©1/3
- 3)Ⓐ1/3ーーⒷ2/3ーー©2/3
- 4)Ⓐ1/2ーーⒷ1/2ーー©1/3
2)が解答です。
問50 アルカリ性タイプの酸化染毛剤によるヘアカラーリングに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)細毛や軟毛などは、黄み系が出やすいので、希望色より明度の低い染毛剤を用いるとよい。
- 2)白髪は染まりやすいので、白髪染めの場合、白髪の少ない部分から塗布する。
- 3)放置時間の目安は、ヘアカラーの場合、約5~20分で、5分おきにテストする。
- 4)放置時間がある程度経過した時点で、皮膚や発色の状態を確認するためパッチテストを行う。
1)が解答です。
2)白髪の多い部分からです。
3)20~40です。
4)カラーチェックします。
問51 ネイル技術に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)スカルプチュアは、人工爪の土台となるフォームを使用して、アクリルやジェルなどで長さを出すテクニックである。
- 2)アートチップは、ナチュラルネイルにラインストーンやシールなどでアートを施すテクニックである。
- 3)フレンチスカルプチュアは、基本的にはフリーエッジにホワイトを使用するテクニックである。
- 4)ナチュラルネイルオーバーレイは、弱い爪の補強などを行うテクニックである。
2)が解答です。
問52 まつ毛エクステンションに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)カウンセリングは、1回だけ行う。
- 2)カウンセリングは、目についてだけ行う。
- 3)カウンセリングでは、施術のリスクについても正しく伝える。
- 4)アレルギー反応は、必ず施術中にあらわれる。
3)が解答です。
1)施術ごと行う。
2)アレルギーや体調についても行う。
4)施術中もあらわれる場合もある。
問53 ヘアドライヤーに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)ブロータイプのヘアドライヤーは、音が静かで毛髪も乱れにくいが、タービネートタイプに比べてドライイングに時間を要する。
- 2)ヘアドライヤーは、ファンの回転によって起こされた風がニクロム線によって熱せられ、送風される仕組みになっている。
- 3)温度を一定に保つため、着脱式のアタッチメントを使用する。
- 4)ヘアドライヤーの熱によって毛髪の水分を蒸発させるが、結合水まで蒸発するとオーバードライとなる。
3)が解答です。
問54 美容デザインにおける錯覚現象に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)線をさまざまな形に配置して錯覚を生じさせるものを、化学的錯視という。
- 2)幾何学的錯視には、距離・大きさに関する錯視と角度·方向に関する錯視がある。
- 3)ボリュームの大きいヘアスタイルに囲まれた顔がボリュームの小さいヘアスタイルの場合より小さく感じるのは、大きさの対比現象によるものである。
- 4)平面的に描かれたものを立体的に見せる手法の1つに、陰影をつけるという方法がある。
1)が解答です。
幾何学的錯視といいます。
問55 エステティックにおけるスキンチェックで見極める肌質の種類や特徴に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)肌質は、水分や皮脂のバランスによって分けることができる。
- 2)乾燥肌は、毛穴が大きく開いている。
- 3)脂性肌は、きめが細かく、皮膚が薄い。
- 4)混合肌は、肌に健康的な血色があり、きめが整っている。
1)が解答です。
2)脂性肌や混合肌の特徴です。
3)乾燥肌の特徴です。
4)普通肌の特徴です。

過去問第43回「美容技術理論」問題と解説
問44 美容の電気器具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)電熱式アイロンに内蔵されたサーモスタットは、一定の温度を保つはたらきをする。
- 2)ハンドドライヤーは、タービネートタイプである。
- 3)スタンドドライヤーは、消費電力が2,000W以上のものが多い。
- 4)ヘアスチーマーは、乾熱を利用して技術効果を高めるはたらきをする。
1)が解答です。
2)ブロータイプ
3)1000Wが多いです。
4)湿熱
問45 トリートメントに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)トリートメント剤に配合されているカチオン界面活性剤は、毛髪の補修作用にすぐれている。
- 2)トリートメント剤は、加温して用いることにより、浸透が促進される。
- 3)トリートメント剤は、洗い流すタイプと洗い流さないタイプがある。
- 4)プレトリートメントは、パーマネントウエーブやヘアカラーの施術前に行われる。
1)が解答です。
毛髪の補修作用に優れているのは、加水分解タンパク質です。
問46 ヘアカッティングの姿勢に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)左サイドの前上がりラインを切る場合は、右肘を上げるとよい。
- 2)右から左へ下がるラインを切る場合は、左肘を下げるとよい。
- 3)目線の高さを調節する場合は、背筋を曲げて対応するとよい。
- 4)切る対象に対して、握りこぶし一つ分の間隔をおいて立つとよい。
2)が解答です。
問47 パーマネントウエーブのテストカールに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)テストカールにより第2剤がどの程度毛髪に作用しているかチェックする。
- 2)テストカールは、ネープ最下部の細めのロッドで判断する。
- 3)ウエーブの大小はロッドの太さによって決まる。
- 4)タイム不足の場合、カール径がロッドの直径の2.5倍以下となる。
3)が解答です。
1)は、第一剤塗布後、カール径をチェックします。
4)は、2.5倍以上になる。
問48 メイポールカールに関する次の文章の( )内に入る語句の組合わせのうち、正しいものはどれか。
「ストランドの( A )から巻かれるため、毛先の( B )は広く( C )は弱い。カールを巻く際にベースの周囲を一定の形や大きさにスライスしてつくる( D )に分類される。」
- 1)Ⓐ根元ーーⒷ ウエーブ幅 ーー©弾力 ーーⒹストランドカール
- 2)Ⓐ根元ーーⒷトロー ーー©立ち上がり ーー Ⓓシェーピングカール
- 3)Ⓐ毛先ーーⒷトロー ーー©弾力 ーーⒹストランドカール
- 4)Ⓐ毛先ーーⒷウエーブ幅 ーー© 立ち上がり ーー Ⓓシェーピングカール
1)が解答です。
問49 下図はスキップウエーブを表したものである。A、B、Cの長さに関する次の組合わせのうち、正しいものはどれか。
- 1)Ⓐ2㎝ーーⒷ1㎝ーー©4.5㎝
- 2)Ⓐ2㎝ーーⒷ1.5㎝ーー©4㎝
- 3)Ⓐ3㎝ーーⒷ1㎝ーー©4㎝
- 4)Ⓐ3㎝ーーⒷ1.5㎝ーー©4.5㎝
4)が解答です。
問50 ヘアカラーの種類と特徴に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)脱染剤は、毛髪のメラニン色素を脱色する。
- 2)酸化染毛剤は、黒色の毛髪を明るい色に染毛することもできる。
- 3)ヘアマニキュアは、永久染毛剤に分類される。
- 4)一時染毛料の色もちは、約2~4週間である。
1)と、2)が解答です。(問題ミスです)
3)半永久染毛料です。
4)1~数回のシャンプーで色落ちする。
問51 ネイルケアの道具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)キューティクルプッシャーは、キューティクルをやわらかくし、爪や爪周りの皮膚の乾燥を防ぐものである。
- 2)エメリーボードは、爪の長さや形を整えるものである。
- 3)ウッドスティックは、爪の表面の凹凸を滑らかにするものである。
- 4)フッドパドルは、エナメルが塗りやすいように指の間を開くために装着するものである。
2)が解答です。
1)キューティクルプッシャーはキューティクルを押し上げるものです。キューティクルを柔らかくし、爪や爪まわりの皮膚の乾燥を防ぐものをキューティクルクリームという。
3)ウッドスティックは、コットン巻き、油分やカラーの除去などに使用する木の棒のことです。爪の表面の凹凸を滑らかにするものをリッジフィラーという。
4)フットパドルは、足の裏などの硬い角質を処理する際に使用するものです。エナメルが塗りやすいように指の間を開くために装着するものを、トゥセパレーターという。
問52 まつ毛エクステンションに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)エクステンションを接着しやすいように、コンタクトレンズの装着を勧める。
- 2)リペアは、個人差はあるが、通常6~7週間で行う。
- 3)アイメイクアップを落としてから施術する。
- 4)過去にアレルギー性の接触皮膚炎を発症しなかった物質では、かぶれることはない。
3)が解答です。
1)グルーが乾くまでコンタクトレンズは使用できないので、眼鏡での来店を勧めます。
2)まつ毛の健康状態やライフスタイルなどにより持続力には個人差があるが、2~3週間でリペアが必要になる。
4)過去のアレルギー性の接触皮膚炎を発症しなかった物質でもカブレることがあります。
問53 下図のウエディングドレスの基本シルエットのうち、プリンセスラインはどれか。
1)
2)
3)
4)
- 1)
- 2)
- 3)
- 4)
2)が解答です。
1)ベルライン
3)ミデイドレス
4)マーメイドライン
問54 下図のヘアスタイルのバランスを表しているものは、次のうちどれか。
- 1)シンメトリー
- 2)アシンメトリー
- 3)アンバランス
- 4)コントラスト
1)が解答です。
問55 刃物の材料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)炭素鋼には鉄が2%含まれている。
- 2)ステンレス鋼にはクロムが5%含まれている。
- 3)炭素鋼はコバルト鋼に比べて加工性がよい。
- 4)炭素鋼はステンレス鋼に比べてさびに強い。
3)が解答です。
1)炭素鋼には、炭素が2%以下含まれている。
2)ステンレス鋼には、クロムが約12~18%含まれている。
4)炭素鋼はさびに弱く、ステンレス鋼はさびに強い。
過去問第44回「美容技術理論」問題と解説
問44 シザーズに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)力学的には、てこの原理を応用している。
- 2)薬指孔のある方の刃が静刃である。
- 3)2枚の刃による剪断(せんだん)応力を利用している。
- 4)動刃と静刃の間にあきのないものがよい。
4)が解答です。
動刃と静刃の間に、凸レンズ状のあきが正確に作られているものが良い。
問45 リンスやトリートメントに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)リンス剤を用いずに、水やぬるま湯ですすぐことを、プレーンリンシングとよぶ。
- 2)石けんを主剤としたシャンプー剤の使用後には、アルカリ性のリンス剤が適している。
- 3)ヘアトリートメントの目的は、傷んだ毛髪を人工的に補強し、正常な状態に近づけること、また、それ以上傷まないように毛髪を保護することである。
- 4)パーマネントウェーブやヘアブリーチ、ヘアカラー施術後は、酸性効果のあるリンス剤を用いる。
2)が解答です。
石けんを主剤としたシャンプーは髪をアルカリ性に傾けるので、もとのpHに戻すため酸性のリンス剤が適している。
問46 下図のソバージュヘアに関する次の文章の内( )に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「ロングのソバージュヘアは、( A )ウェーブを付けた髪が、( B )に広がり、( C )印象となる。」

- 1)Ⓐ大きい Ⓑ直線的 ©弱い
- 2)Ⓐ大きい Ⓑ曲線的 ©強い
- 3)Ⓐ細かい Ⓑ曲線的 ©弱い
- 4)Ⓐ細かい Ⓑ直線的 ©強い
4)が解答です。
問47 次のヘアスタイルのうち、アップステムでパネルをシェープしてカットしたものはどれか。
- 1)ワンレングススタイル
- 2)グラデーションスタイル
- 3)レイヤースタイル
- 4)セイムレングススタイル
3)が解答です。
1)ワンレングスは毛髪が自然に落ちる位置にシェープする。
2)グラデーションはダウンステム。
4)セイムレングスはオンベースでパネルをシェープしたもの。
問48 レザーカット技法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)エンドテーパーカットは、生え際やパート際、毛量が少ない場合に用いられる。
- 2)ノーマルテーパーカットは、毛先1/3ほどをテーパーする技法である。
- 3)ディープテーパーカットは、根元近くからテーパーする技法である。
- 4)ポインティングカットは、パネルの内側の面をテーパーする技法である。
4)が解答です。
ポインティングカットは、毛先を不揃いに尖らせ、ヘアスタイルに少しの動きや変化を持たせる技法。パネルの内側の面をテーパーするカット技法はインサイドテーパーカットです。
問49 下図は、ワインディングのロッドにかかるさまざまな力を表したものである。この図の中で、「髪につやと美しいウェーブを持たせるために毛束を引く力」を表しているものはどれか。

- 1)
- 2)
- 3)
- 4)
1)が解答です。
2)毛束で止めた部分から毛根までの毛が弾力でロッドの重みに反発する力を表しています。
3)ロッドと巻かれた毛の重みを表しています。
4)毛の弾力でロッドが逆の回転で元に戻ろうとする力を表しています。
問50 次のワインディングのスタイルのうち、サイドのスライスを縦に取り、後方に強い方向性をつける巻き方をしたものはどれか。
- 1)ダウンスタイル
- 2)ツイストスタイル
- 3)フォワードスタイル
- 4)リーゼントスタイル
4)が解答です。
1)は頭頂部を中心に下方にロッドを配列していく。
2)は毛先にひねりを入れる巻き方のことです。
3)サイドから見ると斜め前方向に、顔を包み込むようにロッドを配列していく。
問51 下図は、ヘアウェーブを表したものである。A、B、C、Dに該当する名称の組合せのうち、正しいものはどれか。

- 1)Ⓐトロー Ⓑリッジ ©クローズドエンド Ⓓオープンエンド
- 2)Ⓐリッジ Ⓑトロー ©クローズドエンド Ⓓオープンエンド
- 3)Ⓐトロー Ⓑリッジ ©オープンエンド Ⓓクローズドエンド
- 4)Ⓐリッジ Ⓑトロー ©オープンエンド Ⓓクローズドエンド
3)が解答です。
問52 染毛剤のパッチテストに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1)染毛剤による抗体はすぐにできるので、テストは1回限りでよい。
- 2)テスト液は、第1剤と第2剤を指定された割合で混ぜ合わせてつくる。
- 3)テスト液を綿棒にとり、腕の外側に米粒大に塗って自然乾燥させる。
- 4)テスト部位の観察は、塗布後すぐと24時間後の2回行う。
2)が解答です。
1)その都度、パッチテストを行う。
3)腕の内側に10円硬貨大に薄く塗って自然乾燥させる。
4)塗布後、30分くらいと48時間の2回は必ず行う。
問53 ネイル技術の爪のカット形状に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)スクエアとは、サイドとトップがストレートで、フリーエッジの角が直角な四角形をいう。
- 2)オーバルとは、サイドとトップに丸みをもたせた卵形をいう。
- 3)スクエアオフとは、スクエアの角を取った形をいう。
- 4)ラウンドとは、先にいくにつれて細くなったアーモンド形をいう。
4)が解答です。
ラウンドとは、サイドはストレートで、トップが丸くカットされている最も自然な形をいう。なお、先に行くにつれて細くなったアーモンド形のネイルはポイントという。
問54 まつ毛エクステンションによる接触皮膚炎に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1)初回の施術では発症することはない。
- 2)過去に発症しなかった物質でもかぶれることがある。
- 3)刺激性の場合は、片側性のことがある。
- 4)アレルギー性の場合は、接触した部位を超えて症状があらわれることがある。
1)が解答です。
初回の施術でも発症する場合があり、施術を重ねていくうちに発症することもある。
問55 下図は、着物各部を表したものである。A、B、C、Dに該当する名称の組合せのうち、正しいものはどれか。

- 1)Ⓐ袖幅 Ⓑ裄(ゆき) ©身八つ口 Ⓓ袖付
- 2)Ⓐ袖幅 Ⓑ袖付 ©身八つ口 Ⓓ裄
- 3)Ⓐ裄 Ⓑ身八つ口 ©袖付 Ⓓ袖付
- 4)Ⓐ裄 Ⓑ袖幅 ©袖付 Ⓓ身八つ口
2)が解答です。
【美容師国家試験】文化論及び美容技術理論 過去問まとめ
最初に書いているように、文化論は出場範囲が決まっています。
美容技術理論2の教科書とリンクさせること、絵も多いのでそれともリンクさせるようにしましょう。
美容技術理論は本当にどこからでるかわかりません。広く浅く全体を網羅して下さい。
教科によって出題傾向が変わるので、しっかりポイントを抑えた効率的な勉強をしていきましょう。
今までは過去問を解いていたら何とかなるような風潮がありました。
しかし、第47回から出題傾向が少し変わってきています。
そんな背景もあり、よりポイントを押さえた学習が必要になりました。
今回リニューアルされた下記の国家試験の対策と問題集はその変化に対応しています。
とくに勉強が苦手だという人は利用してみることを検討してください。
そのポイントをおさえた問題集がこちらです。
(注:時期的に売り切れているかもしれません。)
また、過去4回分までを網羅した最新の過去問題集も紹介しておきますね。
今回の過去問の解説は第42回・第43回・第44回のみですが、今後新制度になってからの過去問が増えていくので、その都度更新していく予定です。
今回は受験しないよっていう人も時々のぞいてみて下さい。
また、全科目のまとめ、勉強法を紹介している記事もあるので、参考にしてください。
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教科ごとに見たいという人はこちらから。
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今回の記事はこれでおしまいです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
それではまた。