実際、実技試験ってどういう感じなの?
そんな人の為に、今回の記事から何回かにわたって国家試験・実技について解説していきます。
まず国家試験に合格するには試験の採点方法を知ることが必要
なぜなら、そこを知らないことには対策が取れないからです
Contents
美容師国家試験 実技試験の2つの審査
実技試験では「技術」・「衛生」2つの項目で審査が行われます。
基礎的技術試験 | ①及び②の両方の条件を満たしていること |
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① 第1課題 | カッティングの減点が30点以下であること |
② 第2課題 | オールウェーブセッティングの減点が30点以下であること |
衛生上の取扱試験 | 減点が20点以下であること |
詳しく知りたいひとはこちらに公式HPのURLを貼っておきますね。
- 技術 ⇒ 主に作品の仕上がり審査
- 衛生 ⇒ 主に作業中の審査
【美容師国家試験】 実技試験 第1課題/レイヤーカットの審査基準と配点
モデルウイックの審査(準備時間7分の前の段階)
- 標準仕様適合シールが貼られていない
- 作業の目安となるもしくはそのおそれのあるマーキングがある
- 毛髪が濡れている又は化粧品等が塗布されている
- 毛髪の一部がカットされている (₋50点)
準備時間中の審査(7分間)カッティング用具類の有無と規格
- 規定の道具、又は数量が不足している
- 規格に適合していない用具類が机上に出ている
- カットで使用する用具類として定められていない用具類が机上に出ている(₋50点)
- ウイックの台座に「標準仕様適合」という記載があるシールが貼ってあること
- 濡らさない、加工しない
- 規定の道具だけ机上に出す
一つでも規定通りではない場合、不合格確定になります。
作業終了後の審査(仕上がり状態)
- 明白な切り残しの毛髪がある (₋50点)
- モデルウイッグの顔面に毛髪や水滴が付着している (₋10点)
- ダックカールクリップが除去されていない (₋10点)
毛髪の長さ
- フロントの長さが6㎝より2㎝以上過不足している
- もみあげの長さが10㎝より2㎝以上過不足している
- ネープの長さが10㎝より2㎝以上過不足している (₋50点)
正中線上のフロント、トップ、ネープ、そして、もみあげの長さの中で、
一つでも2㎝以上過不足があると不合格確定です。
長さを計測するメモリ付きコームは認められています。
国家試験対応のものを使うのが無難なのでリンクを貼っておきます。
カットライン(切り口)のつながり
- ヘムラインに2㎝以上の段差又は飛び出た長い毛髪がある (₋20点)
- フロントからネープまでの審査の範囲に2㎝以上の段差又は飛び出た長い毛髪がある (₋30点)
- トップからサイドの審査の範囲に2㎝以上の段差又は飛び出た長い毛髪がある (₋20点)
- トップからバックサイドの審査の範囲に2㎝以上の段差又は飛び出た長い毛髪がある (₋20点)
ヘムラインは単独で減点になるので、他の切り口でも段差があれば、2箇所で減点になります。
最低限ヘムラインのチェックカットはしっかりしておきましょう。
左右シンメトリー
- サイドが左右シンメトリーでない
- バックサイドが左右シンメトリーでない (₋20点)
サイド、バックサイド共に規定のパネルを引き出しカットラインの角度、長さの違いが2㎝以上あると減点。
左右の違いは技術している時の立ち位置が関係している場合が多いです。
手元だけに集中しないようにしましょう。
【美容師国家試験】実技試験/レイヤーカットのまとめ
- 50点減点の項目「ウイックの規格/道具の規定/長さ」は失格同等
- 技術審査自体は1つの項目ごとに○×で判定し、2つ×がつくと不合格
国家試験の実技を担当する審査委員は決まった箇所のパネルだけを引き出してチェックします
そこさえしっかり押さえれば第一課題はクリアする
落ち着いて切ることが大切ですね。
このカテゴリーでは連続して国家試験合格に向けての記事を投稿しています。
レイヤーカットについては20分の時間配分も含めた手順を投稿していく予定です。
少しでも不安を解消できる内容にしていきたいと思っているので、また是非見に来て下さいね。
また、美容学生のガイドラインとしての記事を用意しているので、国試以外の悩みや知りたいことがある人は下のリンクから移動してくださいね。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。
それではまた。