お客さんに指名されることも多くなってきたけど、あんまり売上あがらないな。
この仕事量でこのお給料って少ないと思う。
こんな風に感じている美容師さんって少なくない。
客数 × 客単価 × 0.4(歩合率)= お給料
(※例にあげた歩合率は優良サロンの最大の歩合率。売上げの40%)
例えば、1ヶ月で20日間働いたとして、1日10人のお客様に指名してもらい、客単価が10,000円だった場合。
売上は200万円。
つまり、お給料は80万円になります。
あくまで一例です。
もし、同じ稼働日数で単価が同じくらいなのにお給料が安い場合は、サロンが設定している歩合率が、例よりも低いということ。
売上が200万円あっても、歩合率が30%以下なら、まずはオーナーと交渉するべきです。
お客様の数が増えていくのは、とても嬉しいこと。
ただ、それに伴い忙しくなり、いずれ疲弊する。
「収入を上げる=今以上に忙しくなる。それも毎日」
私の売上げが300万/月になった時に思ったことです。
とくに、「毎日この忙しさはキツイ」って思っちゃいました。
それで考えたことが次にあげる方法。
私の失敗も含めて見てもらえると、参考になると思います。
客単価を上げるたった一つの考え方
客単価を上げる考え方は1択だと思っています。
- お客様に必要な提案を考える。
単価を上げようとすると、そこだけに目がいく。
必要じゃないトリートメントなんかをまんべんなくすすめる。
こういうのは、すごくリスクが高い。
私のやってしまった失敗です。
そこで、徹底したのが
メニューを増やさないで、基本の価格ベースを上げる。
この考え方が結果を残しました。(※客単価17,000円/月平均)
では、その価格ベースを上げるにはどうしたらいいのか。
- 薬剤の変更
- 道具の変更
- 伝わる気遣いを表現
相手に伝わる変化がないと、お客様は価格に納得しない。
納得するから、その空間の満足度が上がります。
客単価を上げるなら、顧客満足度も比例してあげるのが必須。
薬剤の変更
そのままの意味です。
新しくて良いものがディーラーから発売されたら、すぐに使ってみる。
良ければサロンに導入していく。
これで、サロン自体のメニューが増える。
例えば、同じワンメイクのカラーでも、処理剤によって価格を変更できます。
簡単に導入出来て、お客様にも変化が分かりやすい処理剤としては、「ケラフェクトコネクター」など。
ケラフェクトコネクター 500g
薬剤に混ぜるだけの処理剤。
カラーやパーマでぱさつきが目立ちやすい人に。
素人が見てもシンプルにはっきりした効果があります。
他にも「カラーケアフォームZERO」。
カラー後に塗布するだけの処理剤。
もともと色素が薄い人でも、色持ちを良くするし、店販にもつながる。
こんな風に、簡単で分かりやすく効果が見えるものは多くあり、さらに「わかりやすい」は顧客満足度をあげます。
つまり、お客様の希望するメニューにプラスアルファすることなく、相手に合った提案をできるようになる。
この手法が客単価にとらわれず、結果として客単価が上がる状況を作る最適解だと思います。
道具の変更
これもそのままの意味です。
高価なものを使う。
例えば、ドライヤーやアイロンで10万円を超える価格のものもあります。
プロとして使うので、投資のひとつと考える。
ただ、一般の人は、購入するにはちょっと迷う価格。
間違いなくお客様のためになり、それを使うこと自体に費用はかからない。
付加価値のひとつとして、簡単に提供できるものはやるべき。
なにより、使うだけでお客様が特別感を持ってくれます。
リピートにもつながる大事な要素です。
気遣いを伝える
美容師のほとんどがお客様を大切に思っています。
では、それを表現できているかと言えば、疑問が残る。
伝えるタイミングはひとつではありませんが、効果的なタイミングはこれ。
お客様と直接かかわらない時間
カウンセリング中や施術中に気遣うことは当たり前のこととして、相手もとらえます。
ポイントはそれ以外の時間を活用すること。
例えば、パーマやカラーの加温中や放置中。
「熱いところ、しみているところないですか?」
他の仕事をしていても、いったん止めて声をかける。
離れていても、ちゃんと気にしているということが伝わります。
つまり、大切にされていることを理解してもらえる。
美容師の収入アップに直結!|客単価を上げる考え方|まとめ
- お客様に必要な提案をする。
この方法を実現させるために必要な要素。
- 薬剤の変更
- 道具の変更
- 気遣いを伝える
売上げを伸ばすのに必要なのは「リピート率」「集客」「客単価」。
関連する記事のリンクを貼っておくので、興味のある方は参考にしてくださいね。
基本的に、客単価を考えるのは最後だと思います。
それでも、私なりに「客単価」についてまとめてみたので参考になれば幸いです。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。
それではまた。