頑張ってスタイリストになったのに新規のお客さんが来ない。
スタイリストデビューしたのに、アシスタントの時と仕事が変わらない。
そんな風に思っている美容師さんも少なくないと思います。
実際、私がそうでした。
この記事はそんな美容師さんに向けた記事。
タイトル通り集客方法について、いくつかの提案をしています。
ただ、いちど確認を。
- その客層が求める美容師・サロンになっているか?
- 他の美容師・他のサロンに負けない「売り」はなにか?
- 利他的であるか?
集客方法を考える前に、このことが確立していないと 集客してもリピート率を下げるだけ。
まだ確立していないなら、はっきりさせてから、もしくは力をある程度つけてから集客を考えましょう。
ただ、アシスタントの人や、1年目の人は長い目で見た集客方法をすぐにでも始めた方が良い。
記事の後半にその方法は書くので、目次から移動してくださいね。
美容師の集客方法
- SNS
- プラットフォームを使ったWEB集客
- 紹介
パッと思いつくのはこの3つ。
個人ではじめるならSNS。
サロン主体のWEB集客。
力がついたら紹介。
本当によく使われる集客方法です。
それぞれについて書いていきますが、あくまで私個人の経験からの提案です。
はまらない人もいるし、もっと良い方法もあると思うので一つの参考として見てくださいね。
SNS
個人でもっとも手軽に始められる集客方法。
まずは最新の情報として。
Studyplusトレンド研究所は、「SNSの世代別利用傾向調査」の結果を発表しました。
それによると、世代別にどのSNSきっかけの消費行動になったのかがわかります。
中学生は「YouTube」
高校生は「Instagram」
大学生以上は「Twitter」
特にX・Y世代(26歳~56歳以上)では「Twitter」による影響が大きいということです。
以上のデータによれば、主に10代から20代前半をターゲットにした場合、「Instagram」。
それ以上の年代では「Twitter」が有効だといえます。
ん~…
これはあくまで体感ですが、個人的には「Instagram」の影響が一番大きい感覚があります。
特に理美容はビジュアルを生かす意味でも「Instagram」と相性が良い。
実際、多くの美容師が「Instagram」をメインに、「Twitter」を補助的に利用し発信しています。
- 「Instagram」でビフォーアフター
- 「Twitter」でサロンのキャンペーン
「Instagram」で美容師個人の売りを発信。
「Twitter」でサロンとしてのお知らせ。というのが今の王道。
私もこの手法が正しいと思います。
ただし、数が多いので、その中で目に留まらせるのは簡単ではないです。
では、どうすれば良いのか。
- 集客したい年齢層のみターゲットにする。
- 悩みを解決するビフォーアフターのビジュアル。
- その悩み自体を限定する。
- ❶ 集客したい年齢層のみをターゲットに
-
オダンゴさん
たくさんのお客様に来てもらいたければ、限定しない方がよいのでは?
オルクリうん。
でも、SNS見てるときってこんな感じじゃない?SNSを見ていて自分の年齢と合って共感できるものには目が留まる。
それ以外はスルー。
オダンゴさんあ…たしかに…
年齢層をはっきりさせることで共感されやすく、スルーも減ります。
この共感されることが何より大切。
長い目で見て、自分に合ったお客様が来店することになり、ファン化しやすい。
それぞれの年齢層ごとに集客して、最終的にオールマイティーになっているイメージ。
それなりに時間はかかるけど、結果はついてくるので焦らず自分のできることをやるだけです。
15歳までなら、「YouTube」や「Tik-Tok」
16歳から25歳までなら、「Instagram」
26歳以上なら「Twitter」という感じで使う媒体も変わってきますが、ベースを「Instagram」にして、「Twitter」と併用していく。
この王道スタイルが一番良い気がします。
- ❷ 悩みを解決するビフォーアフター
-
スタイルが変わるビフォーアフターってすごく多いです。
最終的に「このスタイルかわいいでしょ」みたいな。
スタイルを第一に打ち出すのはちょっと美容師さんの自己満足で終わりそう。
集客が目的なら、「この悩みを解消したうえで、このかわいいスタイルにできました。」というような、悩みにスポットをあてる。
投稿を限定した方が、その悩みを解消するアカウントとして知ってもらえる。
なにより、同じ悩みを抱えた人に刺さります。
- ❸ 悩み自体を限定
-
発信するうえで、自分の強みをはっきりさせる。
あれもこれもできます。と言いたいところですが、いったん抑えます。
輪郭の悩み。髪質の悩み。色の悩み。顔の悩み。
自分の得意なことに限定して、それだけをうちだす。
例えば、「広がる細毛を綺麗にするなら私!」くらいに限定。
徐々に幅を広げるとしても、最初は細かく限定した方が共感を得られやすい。
ここで注意!例えば、「広がる細毛の場合は~」というような、知識の発信だけではなく、実際の経験や「自分の場合はこうしたら、うまくいった。」というような、主観をいれる!(※嘘はダメ)
今は情報があふれていて、そんな知識だけなら調べれば誰でもわかる時代。
それだけで終わってしまえば、よくあるノウハウアカウントになり、共感は得られない。
つまり、予約につながらない。
そこに経験や主観をいれるからこそ、このアカウントならではの内容になっていきます。
自信と技術をもって「あなたらしい」発信をすることで、唯一の美容師として選ばれるように。
個人が集客するうえで、共感される投稿をすることが大切です。
ここまでで、考え方と発信する内容がわかってきた?
うん。でも実際どんな感じにすすめていったらいいの?
そんなに難しくないよ。
ちょっと手間はかかるけど、つぎのステップでやってみよー。
「Instagram」の投稿で1枚目にくるサムネイル的なものも含めて決めちゃいます。
日本人はSNSを検索に使うことが多いので、集客を意識したハッシュタグを10個くらい決めておく。
もちろん、年齢層や悩み、さらにデザインのこと。
外せないのが地域名や最寄り駅名。観光名所もアリかな。
あとは、周りでうまくいっている人のハッシュタグを共有する。
最初に説明した内容で最低100投稿。
毎日投稿するとフィードに上がりやすくなります。
まずはプロフィールにいつでもネット予約できるリンクをはる。
そもそも集客が狙いなので、最低でもこれは必要。
ホットペッパービューティーなど、大手プラットフォームとの連携も考えて予約システムを選ぶようにしましょう。
複数の予約サービスを一元管理【サロンコネクト】\テキストをタップで上記サイトに移動します/
それ以外にストーリーからのハイライトを目的別につくり、そこにリンクもはれるので活用する。
例えば、サロンまでの経路を誘導するハイライトや、悩み相談に誘導するハイライト。
これらもあった方が良いです。
SNS集客はサロンスタッフ全員でそれぞれの手法でやっていき、「いいね」や「リツイート」が多かった投稿から、うまくいった要因を共有する。
その共有したものを実践。
自分だけという「利己的思考」じゃなく、他人の利益を考える「利他的思考」をもつことでサロン全体の集客が伸び、結果として自分の集客につながります。
ほう。。。
なんかいけそうな気がする!
あくまで基礎的な始め方なので、もっと細かくアカウント自体を伸ばすノウハウ系のこと(「Instagram」の構成、プロフィールの書き方、1枚目にはこれをおいた方がいいなど。)については「カイシャインのSNS高校」が分かりやすいのでチェックしてみてください。
「Instagram」で結果を残している人の話を聞くと、「結果的に、たまたまバズった投稿がきっかけ」
という話がとっても多いです。
基本、美容師さんって利他的思考があるから、そういうことを正直に言っちゃう。
そういう人だから成功しちゃうんだろうと思っちゃいます。
プラットフォームを使った広告
最近、知り合いのオーナーさん達からの相談で多いのが、求人と集客について。
相談を受けての答えを言ってしまうと、「あらゆる媒体を使ってみる」が解答です。
答えになってないっていうオーナーもいますが。。。
私の勉強不足は否めませんが、私が店長をしていたときに実践した方法です。
スタイリスト7名で、平均15名前後/1人の集客。
数字を見ている人は分かると思うけど、けっこう忙しくなりました。
自分のサロンにどの広告媒体が合うか、やってみないと分からない。
中心部のサロンと郊外のサロンでは集客方法を同じにするべきではないし。
下記の媒体は全部一度は登録して、分析するところから始めるように促しています。
マップでアップ|MEO対策\テキストをタップするとサイトに移動します/
サロンを検索されやすくするサービス。
まずは知ってもらわないと。
初期費用に16万5千円かかります。
ただし、他と違って毎月のランニングコストがかからないので良い。
サロン情報を掲載するならBeauty Park
\テキストをタップするとサイトに移動します/
このサービスは美容系の集客に強くて、登録しているサロンも多いです。
店舗の集客にお困りなら【エキテン】
\テキストをタップするとサイトに移動します/
無料で始められるサービス。
美容に特化しているわけではないですが、はじめやすいし、登録店舗数も多い。
ただ、あまり郊外店には向いていないかも。
【OTOMO LINE】 【OTOMO Instagram】
LINEとInstagramを使った集客/運用方法の媒体。
そこまで実績がないので、何とも言えませんが、人と同じ事やっていても突き抜けることはないです。
とはいえ、まずは自分でSNSを頑張ってみてからでも良いかと。
分析したら取捨選択。
自分のサロンに合わないものはやめればいいだけなので、軽い感覚で。
多少、経費はかかります。
それでも、正しい方向性が見えた方が安心して頑張れるはずです。
サロンのオーナーたちはそれぞれ一生懸命考えています。
その成果に満足していなくても、雇われている一美容師としては何も言えない。
でも、オーナーさんって意外と孤独で本気で相談できる人って、そんなにいないみたいです。
だから、店をスタッフみんなで盛り上げようという想いで、オーナーさんに提案してみるのもアリ。
私の場合は提案して、やってもらえなかったので、かってに自腹でやってみましたw
口コミ・紹介など
リピートにつながりやすい理想的な集客のかたち。
- 信頼関係
- 選ばれる技術力
- クロージングの工夫
- 信頼関係
-
お客様との信頼関係をきずくにはカウンセリングを主体とした会話が必要。
リピート率が低い人は信頼関係をきずけていない人。
色々「まとはずれ」なのかも知れません。
カウンセリングのことについてはリピート率をあげる別記事に書きました。
- 選ばれる技術力
-
技術力は必須。
オダンゴさんまだそんなに自信ない。。。
オルクリ大丈夫。
まず自分の好きな技術だけうまくなればいいよ
それにともなって他の技術もあげていくイメージ。
- クロージングの工夫
-
信頼関係がきずけて、スタイルも気に入ってもらえても、それだけではまだ紹介や口コミにつながりづらい。
例えば、「最初に髪型をほめてくれた一人だけ紹介してください」とか。
紹介に誘導する一言が必要です。
私はクロージングをすごく大切に丁寧にしていました。
アシスタントから始める集客
アシスタントや経験の少ない美容師さんは、どうしてもまだ突き抜けるものがありません。
でも、見ているとそういう人の方がスタイルばかり投稿しています。
「私が作ったこのスタイルかわいいでしょ」を発信したい気持ちは分かるけど、無理がある。
であれば、その「経験が少ないからこそ発信できるもの」を投稿した方が、長い目で見た時に効果を発揮します。
経験年数が少なければ、ストーリー性のある発信をしていくべき。
耳が痛いし、ストーリー性ってどうすれば。。。?
基本的なことだけ簡単にステップで説明するねー
今まで使っていたものとは別に「Instagram」と「Tik-Tok」のアカウントをつくる。
Instagramはできたらインサイトで。
「Instagram」はとにかく無理しない。
スタイル発信よりも、「今はこの練習してます。」からの、「できるようになりました!」みたいに成長過程を発信する。
見守ってくれて、成長を楽しみにしてくれるユーザーが必ずいます。
スタイリングやメイクの切り抜き(※ノウハウ系にならにように)や、ひとり暮らしの料理やアイテムの切り抜きを発信。
トレンドをおさえつつ、ちょっと力を抜いた感じで発信するのがポイント。
ターゲットにする年齢層をイメージして内容を変えてみる。
知り合いのインフルエンサーが言ってましたが、「Instagram」伸ばすなら、「Tik-Tok」で少しだけでもバズらせるのが一番早いそうです。
もちろん、最初からサロンのリンクや地域はハッシュタグも記入していて良いですが、自分の予約に関してはスタイリストなってから。
それも成長の一つとして大きく発信すると予想以上の反響が期待できます。
なるほどー!
肩のチカラを抜いたほうがいいんだね。
教え子たちは伸びてるし、毎日楽しそうにしてるよ。
美容師の集客|悩みを解決する3つの方法|まとめ
紹介した3つの集客方法のメリットとデメリットをまとめました。
- メリット
-
- はじめやすい。
- ターゲットを絞りやすい。
- リピートする見込みのある人を集客しやすい。
- 費用がかからない。
- デメリット
-
- 即効性はない。
- 作業量が多い。
- 成果がでないと心が折れそうになる。
そして、改めて集客する前に確認をすることも載せておきますね。
- その客層が求める美容師・サロンになっているか?
- 他の美容師・他のサロンに負けない「売り」はなにか?
- 利他的であるか?
「自分とサロンが利他的(相手の利益を考えること)になっているか。」
とても大切なことだと思います。
下のタイムラインが私が思う理想的な集客のかたちです。
これができないなら、美容師は難しいかもです。
新規50%以上、リピート80%以上、指名率90%以上。
ここまでできれば、あとはファン化するだけ。
集客について、自分なりにまとめてみましたが、参考になれば幸いです。
関連する記事も下にリンクを貼っておきます。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。
それではまた。