感染症に関しては範囲自体が狭いので、全体を網羅するようにしましょう。
- 感染経路
- 感染症の区分(~類なのか、その法的処置まで)
- 感染の仕方
- 主要な細菌
- ウイルスの特徴
これらのカテゴリーを「暗記」よりも「理解」することを前提に過去問の解説を見ていきましょう。
美容師国家試験│感染症│過去問集
覚えるポイントが具体的になるので過去問集をもとに解説しています。
1問ごとに解答と解説をしているので、出題文とリンクした覚え方ができます。
各問題の最後に下記のボタンを用意しているので、希望の回をタップして移動すると便利です。
※奇数№が冬の試験、偶数№が夏の試験です。
第50回過去問(最新)
問16.微生物に関する次の記述のうち、正しい組み合わせはどれか。
a 細菌の成分の80%は、タンパク質である。
b 細菌の増殖は、菌体の2分裂によって行われる。
c ウイルスは、DNAとRNAのいずれか1種類の核酸を持っている。
d ウイルスの基本構造は、核酸とそれを保護する莢膜である。
① a と b
② b と c
③ c と d
④ a と d
問17.感染に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 不随性感染とは、感染していても発病しない状態であり、急性灰白髄炎(ポリオ)の不随性感染はその1例である。
② 日和見感染とは、健康な人では問題にならないような病原性の低い病原体に感染、発病することであり、エイズ患者の真菌性肺炎はその一例である。
③ 持続性感染とは、感染者が長期間にわたって病原体と共存し続けている状態であり、B型肝炎ウイルスの持続性感染はその一例である。
④ 垂直感染とは、病原体に汚染された飲食物により感染することであり、コレラによる下痢はその一例である。
問18.常在細菌叢に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 皮膚や粘膜などには、一定の細菌が定着している。
② 病原体の侵入を防ぐ働きもある。
③ ビタミンなど人体に必要なものを産生するものもある。
④ 鼻腔に存在するブドウ球菌が感染源となることはない。
問19.季節性インフルエンザに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 大きな流行の原因となるのは、B型のインフルエンザウイルスのみである。
② 高齢者が肺炎を併発すると、重症になることがある。
③ 飛沫により感染し、また患者の分泌物に汚染された器物を介しても感染する。
④ 予防対策として、手洗いの励行や手指のアルコール製剤による消毒、予防接種などがある。
問20.麻しんに関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 病原体は麻しんウイルスであり、その感染力は非常に強い。
b 定期の予防接種が実施されている。
c 2~3日の潜伏期を経て、急に高熱が出たあと、小さな発疹が顔だけに現れる。
d 海外からの持ち込み例もなく、国内での感染リスクはない。
① a と b
② b と c
③ c と d
④ a と d
その他の過去問も下記のボタンから移動できます。
※上記の過去問は第50回です。
※奇数№が冬の試験、偶数№が夏の試験です。
最後に、シンプルな問題文で出題傾向がわかりやすい模擬問題集のリンクを貼っておきます。
2025-2026年版 美容師国家試験合格対策&模擬問題集 [ JHEC[日本美容教育委員会] ]
第49回過去問
問16.次の感染症のうち、美容師が感染している場合に、感染症法に基づく就業制限の対象となるものはどれか。
① 風しん
② 日本脳炎
③ 破傷風
④ 結核
問17.感染症と病原体に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
① 百日せき —— ウイルス
② コレラ ——– 細菌
③ マラリア —— 原虫
④ ツツガムシ病 — リケッチア
問18.ウイルス性肝炎に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① A型肝炎は、経口感染が主な感染形式である。
② B型肝炎は、垂直感染することがある。
③ C型肝炎は、血液等を介して感染する感染症である。
④ A型肝炎 B型肝炎、C型肝炎のうち、慢性肝炎に移行することがないのはC型肝炎だけである。
問19.次の感染症のうち、血液や体液を介して感染するものの組合せはどれか。
a 腸チフス
b B型肝炎
c 後天性免疫不全症候群(エイズ)
d 腸管出血性大腸菌感染症
① a と b
② b と c
③ c と d
④ a と d
問20.次の感染症のうち、妊娠中の母体から胎盤を介して胎児に感染することがあるものはどれか。
① ジフテリア
② 梅毒
③ 細菌性赤痢
④ 麻しん
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※上記の過去問は第49回です。
※奇数№が冬の試験、偶数№が夏の試験です。
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2025-2026年版 美容師国家試験合格対策&模擬問題集 [ JHEC[日本美容教育委員会] ]
第48回過去問
問16.次の感染症のうち、細菌を病原体とするものはどれか。
① 後天性免疫不全症候群(エイズ)
② アニサキス症
③ 重症急性呼吸器症候群(SARS)
④ 百日せき
問17.細菌とウイルスに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 細菌は生きた細胞の中だけで発育するため、環境中に存在することはない。
b 本来は病原性の強くない常在細菌によっても、宿主の抵抗力低下により発病することがある。
c 細菌やウイルスが薬剤に対して抵抗性を持つようになることを、耐性を獲得したという。
d ウイルスは変異によって弱毒となるが、強毒となることはない。
① a と b
② b と c
③ c と d
④ a と d
問18.次の感染症のうち、空気感染するものはどれか。
① 破傷風
② C型肝炎
③ 麻しん
④ デング熱
問19.結核に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 2週間以上の長く続くせきは、結核の症状の1つである。
② 早期発見のために定期の健康診断が行われている。
③ 美容師が罹患(りかん)した場合は、感染症法に基づく就業制限の対象となる。
④ 年間の新規登録患者数は、近年1,000人程度で推移している。
問20.腸管出血性大腸菌感染症に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 保菌者の便を通じて家族などに二次感染することがある。
b 病原体は、ベロ毒素を出すのが特徴である。
c 病原体は熱に強く、加熱によって死滅することはない。
d 潜伏期は、約20日である。
① a と b
② b と c
③ c と d
④ a と d
その他の過去問も下記のボタンから移動できます。
※上記の過去問は第48回です。
※奇数№が冬の試験、偶数№が夏の試験です。
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2025-2026年版 美容師国家試験合格対策&模擬問題集 [ JHEC[日本美容教育委員会] ]
第47回過去問
問16.次の感染症のうち、美容師が感染している場合、感染症法に基づき、美容の業務に従事できないものの正しい組合せはどれか。
a 後天性免疫不全症候群(エイズ)
b 結核
c エボラ出血熱
d 梅毒
① a と b
② b と c
③ c と d
④ a と d
問17.予防接種法に基づく予防接種に関する次の記述のうち、誤っているものを2つ選びなさい。
① 予防接種を受けるように努めなければならないという努力義務は、これを受けなければならないという義務に改められている。
② 定期に行われるものや臨時に行われるもの、希望者が任意に受けるものがある。
③ 予防接種には、感染症に対する個人や集団の抵抗力を高める効果がある。
④ 定期予防接種の対象疾病にはA類疾病、B類疾病があり、救済の内容などに違いがある。
問18.感染症と病原体に関する次の組合せのうち、正しいものはどれか。
① ペスト ――――― 細菌
② 破傷風 ――――― 原虫
③ ジフテリア ――― ウイルス
④ デング熱 ―――― 蠕虫(ぜんちゅう)
問19.次の感染症のうち、胎内感染することがあるものはどれか。
① 腸管出血性大腸菌感染症
② 百日せき
③ 風しん
④ コレラ
問20.次の対策のうち、感染症予防の3原則に含まれないものはどれか。
① 感染源に関する対策
② 感染経路に関する対策
③ 宿主の感受性対策
④ 個人予防対策
美容師国家試験│感染症│過去問解説│まとめ
あらためて、感染症に関しては範囲自体が狭いので、全体を網羅するようにしましょう。
- 感染経路
- 感染症の区分(~類なのか、その法的処置まで)
- 感染の仕方
- 主要な細菌
- ウイルスの特徴
感染症に限らず、各教科の最近の傾向は「暗記」よりも「理解」が前提で出題されています。
対応にするにはポイントをしぼるのではなく、何を聞かれているのかをシンプルにとらえることが必要です。
過去問の解説と並行して模擬問題(ワークブックなど)を活用するのが近道になります。
もう一度、各問題を振り返りたい人は下のボタンを利用してください。
※奇数№が冬の試験、偶数№が夏の試験です。
あらためて模擬問題集のリンクを貼っておきます。
2025-2026年版 美容師国家試験合格対策&模擬問題集 [ JHEC[日本美容教育委員会] ]
国家試験はある意味、筆記勝負です。
教科数も多いので大変ですが、最後までできることを頑張ってください。
応援しています。